クールな彼の溺愛注意報





能天気すぎる、と理不尽なことを考えつつ、あたしも引きつった笑顔で手をふり返した。


だけどそのとなりの二宮くんを見たとたん、思わずぱっと目をそらしてしまう。



わ、わかりやすすぎたかも!

で、でも、だっていろいろ意識しちゃうし……!



なんて心の中で言いわけするあたしは、ふと目をそらした先に気づいた。


みゆきはあたしのとなりで、柊木くんの姿に、耳まで真っ赤になっていた。




「ひ、柊木くんっ……」




じ……重症だ。

みゆきはそうとう、柊木くんに惚れ込んでしまっているらしい。



妹の絶賛片想い中オーラに、イラッとしたようすの拓海くん。



柊木くんたちはあたしたちのそばまで来ると、歩を止めた。




「ふたりとも、こんなとこでなにやってんの?」


「え、えっと……」




不思議そうな柊木くんたちに、なんて説明しよう、とどもっていると。




「――おまえら、中学のときに問題ばっか起こしてたやつらだろ」




拓海くんが低い声で吐き捨てるように言って、あたしたちの前に立った。