みゆきはあたしのうしろでだまりこんだまま。
拓海くんがここまで来た理由に、いやな予感がしてるからだろう。
「た……拓海くんは、どうしてこんなところに?」
とりあえず笑ってたずねてみると、拓海くんはちらっとあたしのうしろに視線をやった。
「柊木或音がどんなやつか見てやろうと思って」
「え、あ、そう、なんだ……」
ちょっとぎくりとした。
拓海くんが柊木くんを見て、どんな反応をするのかと思って。
こ、これはまずい状況かもしれない……!
「柊木くんはもう帰っちゃったよっ!」
冷や汗をかくあたしのうしろから、みゆきが飛び出した。
拓海くんを下から強くにらみつけるけど……正直かわいいだけだ。
にらむっていうか、すねて上目遣いしてるようにしか見えない。
天使すぎる。

