クールな彼の溺愛注意報


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放課後。

みゆきと生徒玄関を出たときから、なんだかいやな予感はしていた。



正門のところに、1台の黒いバイクが停まっている。


その傍らに立っているのは、すらっとした長身のイケメン大学生。



みゆきのお兄さんの、拓海くんだ。



拓海くんは話しかけてくる女子生徒たちに軽く笑いつつ、はたとこちらに気づいた。




「な、なんでいるの~……」




みゆきがあたしの制服のすそをきゅっとつかんで身構える。


けれどこんなところで立ち止まるわけにもいかず、仕方なくというふうに拓海くんのもとまで向かった。



拓海くんは歩いてきたあたしたちに、ちょっとだけほほ笑んだ。




「よ。紫乃、1ヶ月ぶりだな」


「うん、そうだね。久しぶり」




背中にかくれたみゆきを気にしながらも、拓海くんに笑い返す。