納得のいっていない声で言って、みゆきはローファーから上履きに履き替えた。
「そう、だね……」
拓海くんが、柊木くんの名前をどこかで聞いたことがある、と言っていた。
そうみゆきが教えてくれたことを思い出す。
柊木くんたちは中学のとき、けんかばかりする不良だったんだよね。
しかもわりと強かった、って言ってたし……。
もしかしたら拓海くんは、不良だった柊木くんを知ってるのかもしれない。
もし本当にそうだったら……やばい。
あたしは上履きを取り出して靴箱を閉めながら、
修羅場がおきませんように!と強く祈った。
けれど無情にも、
その事態はすぐに勃発することとなった。
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