柊木くんの名前を教えてから、なぜか拓海くんの過保護度がさらに上がったらしい。
ついさっきも電話で『危ないやつにはかかわるな』と牽制されたようで……。
「拓海くんはなにもわかってないよ! 柊木くんは危なくないもん!」
「それって、もしかして……」
ぷんぷんとかわいらしい効果音をつけて怒るみゆき。
靴箱についたところで、あたしはぽつりと言いかけた。
となりで靴箱をあけながら、みゆきが「へ?」と首をかしげる。
「あ、ううん! なんでもない」
「ほんと?」
「う、うんっ。それにしても……拓海くん、ほんとにみゆきのこと溺愛してるね」
「でも、誰に恋するかは私の自由なはずだよ……!
どうして、ここまで言われなくちゃいけないんだろう」

