怒るあたしを見て、柊木くんは悪びれるようすもなくゆかいそうに笑った。
ぜ、絶対に悪いと思ってない!
柊木くんがそんなことする人だったなんて!
危険人物だ、と思って、じと~っと柊木くんをにらむあたし。
柊木くんはボトルをかばんの中にしまい、「ごめんごめん」とあやまった。
「だってあいつ、羽山さんと同居なんてしてるくせになかなか行動しないから。しびれ切らしちゃって」
「えっ……。柊木くんは知ってたの?」
「ん? なにを?」
「その、二宮くんが、あたしを好き……って」
自分で言うのははずかしくて、ついうつむいた。
顔を赤くさせてつぶやくと、柊木くんは「もちろん」とうなずいた。
だけど……あの二宮くんが?
あそこまでツンツンキャラの二宮くんが、柊木くんに恋愛相談をするタイプには見えない。
「……二宮くんの口から、それ聞いたの?」
「まあね。中学のとき、昨日みたいに酔わせちゃったんだよ。
そのときはまさか、葵衣がお酒に弱いなんて知らなかったし」
「…………」

