目の前の二宮くんの視線は、あたしの首筋に落ちていた。
「これ、って……」
二宮くんの言う“これ”とはもちろん、首筋についた赤い跡のことで。
あたしははずかしくなって、とっさにばっと身を引き、うつむいた。
や……やっぱりかくせてない!
きっと立ち上がった拍子に髪が流れて見えちゃったんだ!
でも、じゃあどうしろと……っ!
二宮くんのせいだ!と思って、あたしは抗議するために顔をあげた。
けれど、
なぜか二宮くんが困惑した表情を浮かべていたから、言葉が出なくなった。
「もしかして、それつけたの……俺?」
「……っな、」
なんです、と……?
とまどう二宮くんの問いかけに、思わず目が点になるあたし。
もしかして、って、やっぱり覚えてないの……!?

