スーパーをあとにしたあたしは、帰り道を歩きながらお母さんに電話をかけた。
「お母さん。あたし、もう帰るよ?」
『りょうかーい!』
なぜか買いものが終わったら連絡してと言われていた。
サプライズがあるからと。
なんだろ、サプライズって……。
少しは楽しみにしてる反面、ろくなことじゃない気もしてる。
お母さん、すごくにやにやしてたし。
「あ。荷物、ぜんぶ運び終えてる」
すぐに見えてきた我が家の手前には、
出かける前には荷物がつんであったノアのリアゲートが開かれた状態で放置されていた。
2ヶ月間この家で住むわけだから、男の子のベッドや衣類を持ってきたんだ。

