ソファーに片足だけのせて、あたしの両手をつかんでいる二宮くん。
熱っぽい瞳に見つめられ、身動きがとれなくなる。
さっきまでのほほ笑みはなくて、
二宮くんはただまっすぐ、長いまつげを伏せてあたしを見下ろしていた。
「にの……」
「――好きだよ」
体の中で、激しい熱がほとばしる。
胸が締めつけられるようで、息がしづらくなった。
いま……
なん、て……
うまく思考がはたらかなくて、あたしは二宮くんを見つめ返すしかできなくて。
「紫乃、――……」
切なげな声で、下の名前を呼ばれた。
そのあとに続いた小さな声を聞き取る前に、
唇にふわりと、
あたたかい体温が触れるのを感じた。

