「安達くん……ごめんね」
「……っ」
「あたし、いまは誰かと付き合ったりとか、考えられないんだ。
でも、その気持ちは素直にうれしい。告白してくれてありがとう」
そっと目を開いた安達くんは、あたしの言葉にゆるく首を振った。
そして顔をあげて、うるんだ目で笑った。
かすれた声で「こちらこそありがとう」とお礼を言ってくれる安達くん。
想いを受けとることはできないけど、安達くんはすごくいい友だちだと思ってる。
それは安達くんにとって、酷なことなのかもしれないけど……
今度は、叶う恋をしてほしいよ。
「羽山さん、引き止めて、ごめんね。鍵は閉めておくから。……じゃあ、また」
「……ありがとう。これからも同じ図書委員としてよろしくね」
あたしがそう言うと、
安達くんは「もちろんだよ」と少しさみしそうな笑顔で、手を振ってくれた。
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