おどろいて一瞬だけ取り乱したけれど、
ちゃんと考えれば、べつにおどろくようなことじゃ、ない。
同居してるんだから会話はできなくちゃいけないし、
二宮くんはあたしを、同居人としてとくべつに思ってくれてるってだけだし……!
だから舞い上がるなあたし!
「……ん?」
あたし……舞い上がったの?
そんなことを考えたとき、二宮くんがペットボトルをもってキッチンから出てきた。
「羽山って、誰にも同居のこと言ってない?」
「え? あ、うん。言ってないよ。二宮くん、知られるといやでしょ?」
「いや……べつに話していいよ。あのときいっしょにいた友だちにだけなら」
いっしょにいた友だちって、みゆきのこと?
え……でも、同居初日、二宮くんは『誰にも言うなよ』って言ってたよね?

