まさかの事実にあ然とした。
2ヶ月間なんて、もしかしたら案外すぐかもしれないけど……。
さみしい、という言葉が口からもれそうになって、思いとどまった。
もうこれは決定事項だし、お母さんはあたしのために働いてくれてるんだから、
そんなわがままな単語を口にするわけにはいかない。
お母さんがあたしのぶんまで言ってくれるんだから、それでじゅうぶんだ。
あたしは軽く笑って「おみやげ楽しみにしてるね」と返した。
すると、お母さんがあたしの手の上に自分のそれをかさね、申し訳なさそうな顔を見せた。
「ごめんね、紫乃」
「なんであやまるの? あたしひとりで家事できるんだし、大丈夫だよ」
「そうだね。紫乃はすごくしっかりしてるから。
でも、いままでたくさんさみしい思いさせちゃったでしょ?」
そんなことない、と言いかけたけれど、それをさえぎってお母さんが続ける。
「これからはもう、紫乃にさみしい思いなんて、絶対にさせないから」

