ふいに前方から、今日聞いたばかりの声が。
おどろいてばっと前に視線をもどすと、私服姿の柊木くんがきょとんとした顔で立っていた。
「ひっ……柊木くんっ!?」
や、やばい! なんでここにいるの!?
うわさをすればってやつ!?
あたしたちが持っているスーパーの袋に気づいた柊木くんは、
ちょっと引きつったようにほほ笑んで、首をかしげた。
「ん? ふたりとも、仲良かったんだ?」
「い、いや、これは」
「仲良いっていうか、それ……。ふたりってどういう関係?」
仲がいい。
そこでとどまれば回避できたかもしれないけど、やっぱり不可能だったらしい。
接点のないはずのふたりが私服姿でいっしょにいるなんて、
どう考えても疑われるに決まってる。
あたしはおそるおそる、となりの二宮くんに視線をうつした。
二宮くんもめずらしく、やばい、と困惑の表情を見せていた。
*
・
+
・

