「な、なるわけないよ! 友だちの好きな人だもん!」
そりゃ、柊木くんはイケメンだし優しいし、モテると思うけど。
あたしは恋愛体質じゃないし、そもそもみゆきの好きな人を好きになるなんてあり得ないよ。
っていうか、柊木くんちょっと不思議だしちょっと怖いし……。
「そっか。なら、よかった」
「えっ? よかった?」
ほっとしたようすの二宮くんに、思わず聞き返した。
……その数秒後、二宮くんは突然あたしからふいっと顔をそむけた。
な、なんでいっつも目をそらしたり顔かくすんだろ……。
さっきの『よかった』って、どういう意味?
柊木くん、そんなにかかわっちゃいけない人なの?
脳内で疑問をふやすあたしは、とりあえず「二宮くん?」ととなりに呼びかける。
そのとき。
「あれ? 葵衣……に、羽山さん?」

