拍子ぬけしたあたしは抱擁をとき、みゆきから離れた。
みゆきがゆっくりと金髪の人を見上げる。
けれどなにも言えなくて、金髪の人はそんなみゆきの頭をぽんぽんと撫でた。
「あの……ありがとうございました」
いままであたしが守れていたけれど、今回は間に合わなかった。
この人がいてくれて、本当によかったよ。
あたしがお礼を言うと、彼はにこっとおだやかな笑顔を見せた。
「きみ、羽山紫乃さんだよね? その子は小川みゆきさん」
「え、な、なんで知って……」
「うちの学年じゃ有名じゃない? 美少女を守るヒーロー系女子って」

