「そんなに怖がらなくても、こんなとこでは殴らないから安心してよ。女の子に血なんて見せたくないし」 こっ、こわ……! なにその発言、危なすぎる! 絶対にこの人、不良のたぐいだ! 「す、すみませんでした……っ!」 おびえあがった男の子はふるえる声で謝罪し、屋上を飛び出した。 それを見送った金髪の人がくるっとこちらを振り返り、 あたしは反射的にみゆきをさらに抱きしめた。 けれど彼は心配そうに目を細め、「もう大丈夫だよ」とみゆきに優しく声をかける。 あ、あれ…… 意外とふつうな人だった……。