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「……遥流さん、やっぱり、なんか変」


わこちゃんがカトラリーを小分けにセットして小さなかごに入れながら呟く。


「なーにーがーよっっ」


「ほら、やっぱり変です!!」


「だから、何がなのよぅっ!」


俺は、掃き掃除している手を止めて、わこちゃんの方を見る。


今日は土曜日。


あのしりとりドリアから、一晩あけた。


圧倒的に混むので、オープン前から二人体制。


オープン前にやっておく仕事は細々と沢山あるので手を止めていては終わらないのだけど。


ピーク時には更にヘルプの子が2人入る予定になっている。


「だって……」