ビジネスおネエの長谷川君

「どんどん来てよ!こんなところで昔の知り合いに会えるなんて嬉しいし」


ほっとはしたものの、『昔の友達』とは言えなかった意気地無しの俺。


藤浦さんは、どっちにしろ聞いていなかったようで、ぐるぐるとグレープフルーツソーダをかき混ぜている。


うーん、マイペース。


高校の頃と変わってないなぁ。


キッチンからチン、と俺を呼び出すベルが鳴る。


どうやら、出来上がったようだ。


「ちょーっと待っててね」


急いでキッチンへ向かう。