ビジネスおネエの長谷川君

それでついつい、


「え、もしここに客として、来ちゃったらどうする?!」


と、畳み掛けたんだった……。


「来たんスか?」


「来てねーよ、例えばだよ」


「遥流さん、声でかいっス」


……脳内で、会話が再生される。


くっそーーーーー。あんなんでばれたのか。




「おネエですもんねぇ」


気がつくと、やっさんが楽しそうに笑っている。


むかつく!!


なにその完全に他人事な感じ!!



……まぁ、俺が逆の立場だったら、勤務中にも関わらず爆笑して涙で袖を濡らす自信がある。


おネエじゃないのに、おネエとして再会って。


……そう考えると、やっさんは若いのに大人だな。