多分、色素の薄い辺りから想像するのだろう。


子どもの頃、『オンナみてーだなー』と、からかわれた容姿は今、俺を助けてくれる。


整った顔、キメの細かい肌、カラコンを入れているかのような深緑色の瞳、茶色くてサラサラの髪の毛……。





俺は、ビジネスとしておネエをやっている。


おネエ、の正しい定義はわからない。


俺の恋愛対象は100%、かわいい女の子だ。


俺は、イケメンおネエという1つのキャラを確立させ、このカフェのホールを担当している。

ただのイケメンでは、正直ここまでカフェも繁盛しなかったと思う。


俺の驕りかもしれないけれど、ここに来るお客様の8割は、俺目当てだ。


……あとの2割は、本当にご飯やスイーツが美味しいから。


やっさんの作る料理へのリスペクトも忘れない、謙虚な俺。