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「ハルちゃん、そのカラコンどこの?」


お前こそ、そのカラコンどこに売ってんだ?!とつっこみたくなるような、ゴールドに近い色の瞳をしたお客が話しかけてくる。


「あ、アタシのこれ、天然物なの」


「うっそーーーー?!」


ゴールドカラコンと、その友達が同時に叫ぶ。


「見せて見せて!」


ぐいっと顔が間近に迫る。


……お嬢さん達、見ず知らずの男性のパーソナルスペース侵しちゃ駄目ですよ……。


でも、彼女達にしてみたら俺は


『よく知っている』『女性』もしくは『男性ではない』存在なんだろう。