「はーい、いらっしゃいませ~、お友達、お待ちか……ね……」


一瞬、ここがどこだか分からなくなった。


デジャヴ??だっけ?


そういうのとも違う。


今の自分の立ち位置だとか、


ここがどこだ、とか


一瞬スコーンと俺の中から抜けてしまって。



そこに立っている小さくてほそっこい女の子……いや、女の人は……


「ふ、藤浦……さん?」


相手はきょとんとしている。


だけど、見れば見るほど俺は何とも言えない感情に包まれていく。


絶対そうだ。


藤浦茉希(フジウラマキ) ちゃん……だよね?