飲み終わり、コンビニに向かってやっさんと歩く。


やっさんの彼女がお迎えに来るから。


……そして、藤浦さんも、迎えに来る。


「早く紹介して欲しいッス、彼女」


「前に見たじゃん」


「いや、彼女としてちゃんと……」


「ダメ。かわいいから」


「俺の彼女もかわいいっスよ、おっかないけど」


「俺の彼女のがかわいい。かけるか?」


「いいっスよ」


二人でコンビニ前に座り込む。


「先に迎えに来た方が、かわいいってことな」


「いいっスよ」


馬鹿な男が二人、車道を見つめる。



遠くから、ライトが光り、こっちへ向かってくる。


「来た!!俺だ!」


「いや、俺ッス!!」


真剣に、ライトを、見つめる俺達。








俺は、物凄く幸せだと思いながら、この掛けにはきっと勝ったな、と思っていた。







*おしまい*