ビジネスおネエの長谷川君

あ、言わなきゃ。


「あと俺、おネエじゃないから」


「ん?」


「おネエにも色んなタイプがあって……」


「あ、知ってるよ、女装だけ、とか色々ね」


そ、そうだけど、そうじゃなくて……


「俺のはね、キャラなの、単にあの店で」


藤浦さんが難しそうな顔をする。


多分、俺の″好き″なんて、告白は忘れ去られている。


……タイミング間違ったかも。


「だからね、中身フツーの男子なの。それで、俺は、ちょこっとどころか、藤浦さんのことが好きだったんだ、昔」


気持ちが軽くなる。