ビジネスおネエの長谷川君

「だから。偽物とお似合いなら本物ともきっとお似合いじゃない?」


な、なにその理論……。


「でもねぇ、長谷川君とは恋人になれないし、偽物の桧山君も、ふらふらしてるし……

あたし、そのタイプの人と縁がないのね」


楽しそうに笑ってるけど。ええと。


とりあえず、藤浦さんの手を握る。


ひや、っと冷たい。




「俺ね、藤浦さんが好きなんだ!」




言ったーーーーーーーーーーーーーーーーっ!


ぽかん、としている藤浦さん。