ビジネスおネエの長谷川君

藤浦さんが、ふふふと笑っている。


「あ、でも、桧山君の、彼女もどき、いっぱいいそうね」



……知ってる?


て言うか、藤浦さんの気持ちは?



「そういうとこは、やっぱり違うんだよねぇ」

……?


藤浦さんは、走ったらやっぱり疲れた、と呟いてベンチに座る。


「長谷川君、この間走って帰っちゃうから最後まで言えなかったんだけど、場所まで同じだし、続き話してもいい?」


とりあえず頷く俺。


「でも、どこまで話したか忘れちゃった……ええとね、」


「なんかとりあえず彼のことべた褒めしてのろけまくってる辺り。

優しいだの、かっこいいだの」


やけっぱちの、俺。


本当は完璧に台詞も再現出来そうだったけど、引かれそうだからやめておく。