「も、もしもし?」


声が裏返って、すこぶるダサい。


本当にモテモテなんだってば、俺。


いつもの余裕はどこいっちゃったんだよ。


緊張からなのか、外気のせいなのか……


冷えきった耳元で藤浦さんの声がする。


「ごめーん、電話くれた?今ね、ふふふ、どこにいると思うー?」


ほわん、と温かい。


「……え?どこにいるの?」


「へっへー、ハミクロでーす!」


……は?!?!