ビジネスおネエの長谷川君

キッチンからホールに回り込み、料理を運ぶ。


相変わらず、ブリブリ女の高めのキーがキンキンと耳に響く。


「はーい、お、ま、た、せっ!」


「きゃー、美味しそう!ありがとぉお」


……うるせーうるせー。


駄目だ、完全にこの二人を敵視してしまっている俺。


「ハルちゃーーーーん!」


他のテーブルの子に呼ばれたのをいいことに、とっとと立ち去る。


「は~い、あら、みっちゃんじゃな~い!……んじゃ、ごめんなさい、ごゆっくりね!」


ナイスみっちゃん、いつもは若干しつこめのボディータッチが苦手だけど、今日は喜んで向かわせて頂く。


これ以上ここに居ても何も良いことはない。