ビジネスおネエの長谷川君

窓からよく太陽の光が射し込むことでいつも温かく、柔らかい空間になっている、5番テーブル。


そう、あの5番テーブル。


だから、見間違ったのかと思った。


何度も何度も思い出しては苦しい思いをした映像が脳裏にフラッシュバックする。




だけど、確かに今目の前に、座っている。


オオカミ男と…………




……知らない女の子。



どういうこと?


オオカミ男を見間違うはずがない。


藤浦さんを他の誰かと見間違うはずもない。



……あれはやっぱりどう見ても、



オオカミ男と、知らない女の子。


……な ん で????