この際だからとことん堕ちてやろうと思って、俺は、1人で飲み歩いた。


声を掛けてくる女の子と、片っ端から過ちをおかしてやろうと思った。


……薄々分かっていたけど、できなかった。


信じられなかった。


女の子が好きなことには変わりはないはずなのに、気持ちが何故か全く乗らない。


高校生どころじゃない、小学生に戻ってしまったみたい。


……このまんまじゃ、まずい。


マジでおネエを本職にするべきなのか?


そんな冗談も、笑えない。


もう、なんでもいい。


どうでもいいよ。


俺の心は荒れに荒れていた。