ビジネスおネエの長谷川君

鼻をくすぐるいい匂い。


「……煮物?」


「惜しい。鶏とごぼうの炊き込みご飯のおにぎりっス」


ぐぅ、と急にお腹が反応する。


確かに、やっさんの手の中には、ラップにくるまれた茶色い物体が見える。


「それ以上食べないと、死ぬっス」


「……いや、死なねーし……」


まかない、そういや残してたかも……よく見てんな。


「サンタになにか恨みでも?」


「……はぁ?」


「ここ最近の遥流さんは、やたらとクリスマスを批判してるっス」


「……んなこと……」


「西洋かぶれだの、サンタシステムはうちには無かっただの、日本人なら米を食えだの……」


……言ってるな。それ。