ビジネスおネエの長谷川君

「「二人、です」」


藤浦さんと、そのワイルドボーイはほぼ同時に言った。


そして、顔を見合わせて、笑っていた。


ハモったからってそんなん全然面白くありませんけど??


と、とんがりつつ。


本能的に、嫌な予感がした。


なんだよ、このWB(ワイルドボーイ)……。


駄目だ、アルファベットでふざけてみても、全くテンション上がんない。


嫌な予感。


嫌な予感。


弟です、とかじゃないのは、何となく分かる。


じゃあ誰なんだ、と聞かれたら…………


落ち着け、俺。