「なにがわかるの?」

「ずーと一緒にいたからなんだってわかるよ。隠し事なんて私にしちゃダメ!」

「ななか!ちょっとトイレいこ。」


真歩が私をトイレに連れていく。

「腰みせて。」

「なんで?やだよ」


その言葉と同時に真歩は無理やりめくる。


「やっぱり。あざできてるよ?」

「でも痛くもないし、ぶつけただけだから。」

必死に隠そうとする。

でもわかってる。


隠しても無駄だってこと。


「またお兄ちゃんに殴られたんでしょ?」


「ううん。殴られてなんかないよ。大丈夫。ほんとに大丈夫だから。」


「ほんと?でもなんかあったらすぐ言ってね?」

「わかってる。」