絵美「じゃあまずは長州藩士の桂小五郎から語りましょうか」




慶喜「まずは…って一体何人語るつもりだ」




絵美「ん〜、長州だけで4人、土佐藩士2人だから6人くらい?後薩摩の大切さも知って貰いたいから西郷さんとかも!だから7人かな」




私がそう言うとまだ話し始めてもいないのに天皇と慶喜の顔がゲッソリしていた。





天皇「な、7人…。ならば1日に1人だけ語ってくれ。儂も考える時間が必要だ」




絵美「そうですか…、仕方ないですね。じゃあ早速いきますよ!まず長州藩士の桂小五郎は何と言っても強い!新選組の局長、近藤勇までもが震え上がる程の剣豪です。しかし彼は逃げの小五郎と呼ばれていますよね?何故だと思います?」




天皇「本当は強くないのであろう」



慶喜「あぁ。只の弱虫なんだろ」



絵美「違います。彼は無駄な血を流すまいと敵から逃げるんです」




慶喜「要するに人を斬るのが怖いのだろう」




絵美「だから違うってば!彼はちゃんと命の重さを分かっているの」




天皇「お前何故そこまで詳しいんだ」




桂小五郎について熱く語っていると不思議そうに問われた。




絵美「未来では女も藩校へ通うんです。そこで幕まt…いえ、江戸時代の歴史を習ったときに何故幕軍と長州が戦っているのか、その戦の首謀者は誰か、参戦しているのは誰か…沢山のことを学ぶんですよ」




危ない危ない。




うっかり幕末って言っちゃうところだったわ。




天皇「ほう?なら未来の女子は皆賢いのか」




絵美「う〜〜〜〜ん……、まぁこの時代の人よりは賢いかもしれませんね」





慶喜「でも歴史だけしか出来なかったりしないよな?」




ニヤニヤ顔でこちらを見てくる慶喜。




髷を切り落としてやろうか。




絵美「そんな事ないから。私、英語喋れるし」




天皇「それは誠か!!!」




絵美「はい、もちろんです」




慶喜「お前…見かけによらずに……」




天皇「よし、これからお前を政に参加させよう」




絵美「え、でもまだ長州の…」




天皇「良い良い、他国の言葉を話せる者などそうそうおらん。お前がこれから必要になる」




絵美「っ、ありがとうございます!!私これから頑張ります!!」