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絵美「で、でか……」




一橋慶喜が用意してくれた部屋……と言うより家は体育館並みの広さだった。




慶喜「そうか?まぁ入ってみろ」




絵美「うわぁ!広い!!!」




私が中を散策していると一橋慶喜は絵美と同い年くらいの女の子を2人連れて来た。




絵美「可愛い…」




雪「雪と申します」



春「春と申します」



絵美「あ、絵美です」





慶喜「ふっ。お前は敬語いらないだろう」




絵美「そうなんですか?って言うか2人も敬語使わなくて良いよ!年近そうだし!」




慶喜「まぁ好きなようにしろ。俺は少し出てくる。何かあれば2人に言え」




絵美「分かりました。ありがとうございます」




そう言うと一橋慶喜は出て行った。




春「では絵美様、慶喜様がご用意して下さった着物に着替えましょう」




絵美「良いよ今着てるやつで。それに敬語は無し!」




雪「いえ、私達は待女ですので…」




絵美「お願い!私、ここに来てから女の人の友達いないの。1人だけ…いたんだけど…、その人は殺されちゃったから……」




私がそう言うと2人は仕方なくといった感じでOKしてくれた。



絵美「ねぇねぇ、2人はいくつなの?」




春「私は18」



雪「私は16」




絵美「あ、やっぱり近いね!私は17!」



雪「私より背が低いのに年上なんだね」



絵美「ちょっとー!それ言っちゃダメー!」



春「フフフ、気にしてるの?」



絵美「そらぁ気にするよー!」



雪「でも小さい方が可愛らしくて良いじゃない」




絵美「そんな事ないよ。本当に、全然、全く、これっぽちも可愛らしくない。可愛い子はもちろん可愛いよ?でも私は……ハァ…」



雪「自分で言って溜息吐いちゃった」



春「絵美、可愛いのに〜」





え?可愛い?


アハハ、何か空耳聞こえてらぁ〜。



雪「鈍感みたいね」



春「みたいねぇ〜」




絵美「あ〜、何か動きたいな!ここ道場とかある?」



春「あるけど…何するの?」



絵美「剣道!他にする事なんてないでしょう」



雪「絵美様!女子は女子らしく!」



絵美「ん?絵美様?」



雪「あ…、絵美 」



絵美「ん、よく出来ました」



そう言って優しく雪の頭を撫でると私は道場目指して歩き出した。



雪「いや、ちょ!そういう事じゃなくて!」



春「まぁ良いじゃないの雪。絵美の腕も少し見てみたいし行ってみましょう」



春がそう言うと渋々と言った感じで案内してくれた。