土方「皆んな知ってると思うが明日から胡桃沢は御所へ行く。今日はその為の宴だ。胡桃沢、挨拶しろ」




絵美「え、私そう言うの苦手なんですけど」




土方「グダグタ言ってねえでさっさとしろ!」




怒鳴られた。



仕方ないなー。




絵美「えーっと、皆さん短い間でしたがありがとうございました。始めの頃は隊士の方と喧嘩をしたり問題を起こしたり幹部の皆さんに剣術を習ったりと楽しく新撰組での生活を送ることが出来ました。多分二条城の生活は私に合わないと思うので速攻で戻って来ると思いますが取り敢えず行ってきます。また戻ってきた時に仲間として受け入れてもらえたら嬉しいです。以上!」




パチパチパチパチ




近藤「それじゃあ頂こう」




絵美「あ、今日は幹部の皆さんの大好物ばかりなんですよ!これは近藤さんの好きな"卵ふわふわ"でこれは土方さんの好きな沢庵!」




卵ふわふわ は ふわふわ卵とは別物だ。




近藤「おぉ!よく卵ふわふわを知っていたな!美味いっっっっ!!!ありがとう絵美!」




絵美「ふふふ。で、これは一が好きな高野豆腐でこれは左之が好きなお味噌汁。あとは総司の好きな金平糖と新八の好きな餅大福」




沖田「絵美さん!!!貴方は仏ですか!?夕餉の場に甘味を出してくれるなんて!!!」




絵美「一番大変だったのは平助の大好物のお寿司!寿司って言っても色んなネタがあるし本当に大変だったんだから!」




藤堂「絵美!!ありがとう!!寿司は江戸でしか食えないから久しぶりだ!!」




皆んなの喜ぶ顔が見れてとても嬉しい絵美だった。





絵美「はぁー、疲れた」




藤堂「絵美お疲れ!」




絵美「あー、平助。ありがとうー!」




藤堂「寿司作るの大変だっただろう?ありがとな!凄く美味しかった!」




絵美「喜んでもらえて良かった!頑張った甲斐があったわ!」





原田「絵美、味噌汁も美味かったぞ!」




絵美「本当?嬉しい!」




永倉「もう絵美の作る飯が食えねえのかと思うと寂しいな」




斎藤「高野豆腐…美味かった」




みんなが口々に料理を褒めてくれて口角が上がりっぱなしだ。



すると視線を感じたので目を向けてみると沖田がジッとこちらを見ていた。




沖田「絵美、やっぱり行かないで」




絵美「ごめん総司、もう決めたの。一度決めた事は絶対にやり通さないと!途中で逃げ出すなんて私らしくないでしょう?」




沖田「……………そうだね…」