絵美「私ですか!?」




土方「被害にあっていたのはお前だからな」




絵美「じゃあ……一人ずつ毎日私と試合をして下さい」




藤堂「は!?そんな事で良いのかよ!!」




沖田「そうですよ!私が切り刻んでも良いんですよ?」




隊士「ひぃっっっ!!」




絵美「良いんです!自分の実力を知りたいので良い機会です」




土方「わかった。お前等、今後またコイツを傷つけるような事があったら俺が容赦しねえ。分かったか?」




隊士「はっ、はい!!!!」




土方「良し、分かったら行け!」




隊士「失礼します!!!」




隊士達は顔を真っ青に染めながら物凄い速さで走って行った。




原田「はぁ〜あ。また始末書を書かねえとな…」




土方「絵美、山崎に手当てしてもらって来い」




絵美「え、良いですよ……」




土方「傷が残ったらどうすんだ。さっさと行って来い」




絵美「面倒だから良いですよ……」




土方「良いから行けっっっっっっ!!!」




絵美「……大声出さなくても耳が遠い訳じゃないんだから聞こえますよ…」




土方「じゃあ早く行けよっ!」




絵美「だから今行こうとしているじゃないですか!あーぁ、もう今の土方さんの一言で行く気なくした。って事で稽古も終わったし、少しお昼寝して来ます。でわ!」




私は方向転換し、八木邸へダッシュ………















……出来なかった。




土方「甘い!!!山崎に手当てしてもらった後荷物を纏めて前川邸に戻って来い」




絵美「三月……、後三月だけ待ってください!!」




土方「駄目だ。今すぐ帰って来い」




絵美「お願いします!!!」




土方「………………………。来い」




土方は絵美の必死さに感づき、壬生寺に向かった。




土方「何故……三月なんだ?」




絵美「…………………………」




言いたくないけど言わなきゃ前川邸に戻らなきゃいけなくなる。



土方「誰にも言わねえから話してみろ」




絵美「………………会津公の命で芹沢一派を粛清するの」




土方「……………………」




絵美「だから……、それまでは芹沢さんやお梅さんと一緒にいたいの」




土方「………………そうか。三月………だけだからな」




絵美「っ!?良いんですか……?」




土方「あぁ」




絵美「っっ!ありがとうございます!!」




土方「さて、戻るか。お前は手当て、俺は仕事だ!」




絵美「はぁ〜い」




土方「ふっ。お前はそうやって笑ってろ」




土方は絵美の頭を優しく撫でると前川邸へ戻って行った。




絵美「土方さんが……笑った………フフフ…」