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其の後、土方の説得虚しく絵美は大阪へ同行する事となった。



メンバーは芹沢さん、近藤さん、山南さん、沖田さん、井上さん、平山さん、野口さん、永倉さん、原田さん、斎藤さん、島田さん、絵美の計12名。



平山「(ふんっ。芹沢さんのお気に入りとはあいつの事か。汚い髪色だな。大阪で始末しておこう)」



絵美「(何か…凄い平山さんから視線を感じるんだけどなんだろう……)」




警戒しておこう。



なんか危ない予感がするな。




沖田「絵美さん、大阪までは遠いいですけど平気ですか?」




絵美「はい。体力には少し自身があるんです」




永倉「ほぉ〜。細っこい体してんのになあ」




絵美「見た目だけで人を判断するのは良くないですよ」





永倉「ハハハ、そうだな!」




ムスッとしながら永倉に言うが、当の本人は全くに気にしたそぶりも見せない。





芹沢「ここで少し休憩を取る」




絵美「ふぅ、疲れた〜」



倒れこむように地面に座るとケラケラと笑いながら沖田が近づいて来た。




沖田「お隣良いですか?」




絵美「もちろんです!」



永倉「じゃあ俺も〜」



そしてちゃっかり永倉も隣に座る。



沖田「あと少しで大阪ですね」




絵美「私、大阪初めてなんですよ!」




永倉「そうなのか?大阪は良い所だぞ。まぁ江戸や京には負けるが」




絵美「楽しみだなあ〜」




暫く3人で談笑をしていると強い殺気を感じ、持っていた笠で素早く身を守ると手裏剣が笠に刺さった。



永倉「誰だっっっ!!!!」



沖田「誰も……いない?」




瞬時に沖田、永倉が刀を抜くも周囲に敵の気配はなかった。




山南「どうかしましたか?」




沖田「山南さん…、実は誰かが絵美さんに手裏剣を投げたんですよ」




山南「それは本当ですか?絵美さん、怪我は?」



絵美「なんとか……」




芹沢「そろそろ参るぞ」



なにも知らない芹沢が声を掛ける。



絵美「私は大丈夫ですから!行きましょう!」




永倉「気をつけろよ。俺たちから離れるな!」




沖田「私達が絵美さんを守るので安心してください!」



絵美「……ありがとう…ございます」




ぎこちなくお礼を言うと私達は先を進んだ。




沖田「それより、絵美さんよく気づきましたね!」



永倉「あぁ。あの早業!かっこよかったぞ!」




絵美「そんな、大したことないですよ」




誰が投げたんだろう……。





まさか…!





嫌、証拠もないのに疑うのは失礼か。



誰なんだろう……。