確かに慶喜ならやりかねない。




絵美「今日の日付は?」



山南「11月8日です」



8日…。



あとちょうど1週間で坂本龍馬、中岡慎太郎が暗殺され、その3日後に油小路の変がある。




絵美「明日の早朝に二条城へ行き慶喜と話します。その際には西郷、坂本、中岡、桂、高杉、吉田、久坂を呼んでほしい。烝!!!!」




山崎「わい、一応お前の上司やで?」



絵美「お願い、大至急今言った人達に伝えて来て」



山崎「しゃーないな、任しとき!」




土方「いきなりどうした」




私は大雑把に話した。



坂本、中岡の命が残り1週間だと言うこと。



その3日後に油小路の変があること。



後に坂本暗殺の容疑で近藤が斬首となること。



原田「でも何で小攘夷の奴等がこんなに団結しちまってんだ?」




絵美「天皇が長州の幹部と手を組んだ事、私が国交を盛んに行うようけしかけた事が原因ね」



松原「それが絵美の暗殺へも繋がると言うことか」




絵美「その通り」




武田「自分の命が狙われていると言うのに随分と呑気だな」




既に刻限が迫っている。



一刻も早く話し合いをする必要があるが真夜中に皆を叩き起こしたところで話し合いができるとは思えない。




絵美「取り敢えず、今話し合えるのはここまでしかない。明日は早くに二条城へ向かうのでよく寝てください」




近藤「そうだな。ひとまず解散しよう」




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よく寝てください、とみんなに言ったものの心配で寝ることができなかった絵美。




何度も何度も寝返りを打ってる間に起床時間となってしまっていた。