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あれから復帰すると散々喚いたが近藤さんを筆頭に全員から却下され、結局1ヶ月の暇を頂いたのだった。




絵美「暇をもらったって何もすることないのよね」




なんなら慶喜のところでも行こうかな。





土方がうるさそうだし伊藤から少しでも離したいから山南と藤堂でも連れて行こう。





スパンッ




絵美「土方さん、山南さんと平助借りても良い?」



土方「…まず初めに声をかけろ。そして俺の仲間に何をしようとしてる」




突っ込みどころ満載な土方の言葉を全てスルーする。




絵美「暇すぎてキノコ生えそうなの。だから慶喜のところに行く。まだ私が目覚めたことも知らないだろうしね」




土方「お前自分が置かれてる状況分かってんのか?」




絵美「だから山南さんと平助を連れて行くんでしょ!それに…そろそろ伊藤が動く時期よ。あの2人を出来るだけ伊藤から離したいの」





土方「そうだ…その事なんだが……」





"斎藤と平助を間者として送り込もうと思う"






絵美「………頭大丈夫ですか?」





土方「…叩っ斬んぞ!!!!」





ドスの効いた声で一喝されるが全く怖くない。





そう思えるのは絵美が人一倍強い図太い神経を持っているからであって普通の人間なら悲鳴を漏らすはずだ。




絵美「一は分かる。でも何で平助?師を殺す手伝いなんてさせないでよ」





土方「だがあいつの申し出なんだ。あいつの決めた事をツベコベ言うんじゃねえ」





絵美「はいはい。じゃあ取り敢えずあの2人借りるね」




土方「俺はまだ許可出してねえぞ」




心底うざそうに土方を振り向くと額に薄く青筋が浮かんでいたから大人しく座り直した。




絵美「山南さんと平助を貸してくださいお願いします」




土方「山南さんと総司、平助、斎藤を貸してやる」




絵美「ありがとうございます。それでは行って参ります」