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〜前川邸〜



土方「全くの逆効果だったってことか」




沖田「僕たちが絵美さんと必要最低限関わらなくなってから隊士は図に乗ってしまったということですね」



近藤「皆すまん。あの時、歳の言うことを聞いていれば…」




山南「いえ、近藤さんのだけのせいではありません。私も同じ意見でしたから」




永倉「まぁ、過ぎたことだしあまり気にしない方がいい。それよりもどうやって絵美をここに戻すかだ」




原田「そうだな。絵美は俺らの癒しだったから出来るだけ早く戻って来てほしい」




斎藤「だが、今は芹沢さんの小姓だ。暫くは戻って来れない」





土方「芹沢さんは…、絵美の奴を相当気に入っているみてえだしな」





近藤「一体どうすれば…」




山崎「副長、芹沢はんから隊士達の暴言や暴行が一切なくなりよったら絵美を前川邸へ戻してもええちう伝言を受け取ったんや」




藤堂「本当か!?なら今すぐ隊士達を探りに行こう!!!」




土方「嫌、そんなことしたら一時は収まるかもしれねえがまたぶり返すぞ」




山南「なら、隊士達の言動や行動など細かなところを見てみるのはどうでしょう?絵美さんがいない今、犯人達は鬱憤が溜まっていることでしょうから」




近藤「おぉ!それが良い!!」




土方「そうだな。それでいこう!」




永倉「それよりよぉ、何でアイツは誰にも何も相談してくれねえんだ?」



沖田「それ、僕も思いました。何かあれば僕等を頼ってほしいですよね」




斎藤「アイツは無理やりここに住まわせているようなもんだからな」




近藤「胡桃沢君の為に一刻も早く犯人を見つけよう!」





こうして壬生浪士組で犯人探しが始まった。