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そして絵美が幕末に来てから1ヶ月が経った頃。




ゴスッ バキッ パァァァンッ




絵美「う"ぅ…」




隊士「はっはっはっ!醜い顔だな!」




隊士「早くこっから出て行きやがれ!!」




幹部達が絵美と必要最低限関わらなくなってからも暴行は続いていた。




絵美「何で…殴るんですか…?」




隊士「見ていて腹が立つからさ!!」




ドカッ





絵美「う"っ…。そんなの…武士の風上にもおけない!」





隊士「うるせえ!!!!」




ゴスッ バコッ バキッ ドカッ



反論したせいで更に殴られていたその時、威厳のある声が響いた。




芹沢「お前らそこで何をやっておる」




隊士「せ、芹沢さん!!!!」





絵美「(芹沢さん…?って、筆頭局長の!?)」




隊士達は顔を真っ青にすると一目散に逃げて行った。




「お前、見ない顔だな。名乗れ」





絵美「私は…胡桃沢 絵美です…」





芹沢「芹沢鴨だ。お前が新しく入ったと言う女中か」





私は痛む体を無理矢理起こし、芹沢と向かい合った。





絵美「壬生浪士組の筆頭局長ですよね?挨拶が遅れてすいません」



芹沢「嫌、構わぬ。ところでお前はいつからアイツらに?」




絵美「あ…」




見られちゃったよね。



この人は山崎さん以上に嘘が通用しなさそうだから正直に話してみよう。



絵美「ここに来た日からなので…1ヶ月くらいだと思います」




芹沢「………ついて来い」




絵美「(芹沢鴨……か…)」