絵美は今日、土方と沖田と斎藤を引き連れて近江屋へ来ていた。




沖田「もー。土方さんは分かるけど何で僕と一君まで?」




絵美「護衛に決まってるでしょ。私達の頭の首が取られたらどうするの!」





沖田「頭は近藤さんです!」




斎藤「いや、副長の首も大切だ」






土方「くだくだ言ってねえでさっさと着いて来い!!!!」






………………………………………





坂本「絵美、やりよったな。さすがじゃき」




絵美「本当に大変でした。なんせこの時代はどこの男もみんな西郷さん並みに石頭ですからね」




坂本「………西郷どんに怒られるぜよ」





絵美「………………まぁ、ここにはいませんし。今日は新撰組が新政府軍についたという事を伝えたかっただけですから、私達はここで」




そう言って立ち上がろうとすると坂本に止められた。




坂本「まぁそう急がんでもええじゃろ!!実は絵美に会わせたい人がいるき」





そう言って彼が呼んできた人は亡きお梅さんに負けず劣らずの綺麗な女の人だった。





龍「龍言います。どうぞよろしゅうお願いいたします」




おまけに上品。





土方「絵美、これが女だ。よく覚えとけ」





ギロ




土方を一睨みすると私はお龍さんに向き合った。




絵美「絵美です。宜しくお願いします」





三つ指ついてご挨拶。





絵美「私は新撰組に保護されてから男所帯で剣を握ってきたので生憎女らしさ…ならぬものは持ち合わせてございませんが?仲良くしましょうね!」





"持ち合わせていませんが?"




を強調させ土方等を睨みつけると3人とも肩を震わせながら笑をこらえていた。




絵美「チッ」





龍「こらこら、舌打ちなんかしたらあかんで?絵美はかいらしいんやから女らしくしてたら男はん達に気に入られるで?」





絵美「ここ数年程うっとおしい男はん達に絡まれております故、結構でございます」




龍「………………龍馬はん、この子面白い…」





絵美「お龍さん、あなたはこの時代で私の2人目の女友達です。私はあなたの事を命を懸けて守るから」




龍「………おおきにな。ほんならよろしゅう」