契りのかたに君を想ふ





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夜、中々寝付けなかった私はソッと部屋を抜け出し縁側に腰掛けた。




京の町は私がこの時代に来て2度目の桜を咲かせようとしていた。




不動堂村にある樹齢何百年の桜の木もちらほらと蕾が開花し始めている。




新撰組に帰ってきたばかりだというのにまたこれから二条城に向かわなければならない。




もう少し休んでいたいとも思うがそんなことをしている暇もない。




私にはある計画がある。




それを遂行するのに少なくとも1年はかかるだろう。



同じ佐幕派だから度々会う事はあるだろうが会えても近藤や土方くらいで幹部のみんなに会う事はないはず。




はぁ…と思わずため息を吐くと隣に誰かが腰を下ろした。




「んな浮かねえ顔してどうしたんだよ」




ドキッと心臓が脈立つのが分かった。




この現象が起きる時は決まって彼がいた。




絵美「左之…」




何故、原田の時だけこうなるのか。



土方や沖田、藤堂、永倉、斎藤だって皆変わらないはずなのに…




わからない。




しかし答えを知りたいとも思わない。




それを知ってしまった時、もう元には戻れない気がするからーーーー…。