絵美「見ず知らずの私を拾ってくれた新選組のみんなには感謝しても仕切れない。だから何とかみんなに恩返しがしたくて…頑張ってきたけど、みんなにとっては迷惑な行動でしかなかったみたいね。もういいわよ。私は一生あなた達の下で静かに黙って言われたことをこなして行くから。勝手な行動を取ろうとしてすいませんでした。失礼します」
言いたいことだけ言って部屋を一人で出て行った絵美。
沖田「あらあらあらあら。土方さん何しちゃったんですか」
近藤「歳、説明してくれるか?」
土方「… 実は……」
土方は重い口を開くと近藤、沖田に説明をした。
近藤「歳、それはお前が悪い」
土方「俺だって分かってるさ…」
近藤「絵美がいないと寂しくなるのは俺も痛い程分かる。だが慶喜公との約束事を無視させるのは今後の新選組にとっても良くないだろう」
近藤はいつだってそうだった。
道を踏み外しそうになると必ず自分を正しい道へと戻してくれる。
俺はいくつになってもダメだな…。
勝っちゃんにゃ敵わねえ。
土方「絵美のとこに行ってくる」
土方はありがとよ、とだけ言い、部屋から出て行った。
沖田「土方さんもダメですね、近藤さん」
近藤「どこまでも不器用だからな、歳は」


