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絵美「話って何?」




藤堂に連れられ、壬生寺の石段に腰をかけると早く帰りたいと言わんばかりにそう尋ねる。




藤堂「俺、ここに残る事にした。俺にとって伊東さんも試衛館のみんなも同じくらい大切だった。でも…俺はやっぱり新撰組じゃないとダメなんだよな…」




今回、私は綺麗事をたくさん並べて何度も悩んで結論を出した平助にもう一度答えを出させた。




全ては私の我儘だった。




今の面子と離れたくないが為の我儘。





絵美「ごめんね、平助。ありがとう」




きっと何で謝っているか分かってないんだろうな。




藤堂「よく分かんねえけど…おう!」




ニッと白い歯を出して笑った藤堂。




つられて私も一緒に笑ってしまった。




やっぱり私にはみんなが必要だ。




藤堂のお陰でそれを再確認出来た。




一つ一つの出来事が仲間の絆を固くし、また絵美自身を強くさせていた。