ーーーーーーーーーーーー





土方「不動堂村だと?!」



後日、私は本当に西本願寺よりも遥かに広い土地を見つけて来た。




それもタダで。




元々史実では土方が強引に西本願寺の土地を買うのだが…




坊主達が新撰組に出て行って欲しいがために西本願寺よりも広い土地に不動堂村を建ててくれたのだ。




その史実を私が利用して得たのだ。




山南「私も絵美さんの頭の良さには驚きました」




頭が良いわけではない。




何度も言うようだが、ただ単に史実を利用しただけ。




絵美「まぁこれでひと段落着いたか」




斎藤「絵美」




絵美「にょわ!!!!」




おまいさんは一体どこから湧いた!




絵美「な、なに?」




斎藤「ずっと疑問だったのだが、慶喜公から1年の猶予を貰っていただろう?それは大丈夫なのか?」



猶予って何だよ。



まるで監禁されてるみたいじゃないか。




絵美「その事なら大丈夫です。私が目覚めた日に文を送ってあるので」




そう。



絵美は長州で3ヶ月眠り、目覚めた時は既に1月を超えていた為、急遽に文を送っていた。



そして返事は意外にもOK。



約束は必ず守らなくては信用性が欠けてしまう。



取り敢えず早々に伊東を片付けなくてはならない。




史実で伊東が死ぬのは3年後。



慶応3年の11月だ。



大切な仲間を守る為に早急に手を打たなくては。



1人眉間に皺を寄せながら悶々と考えていると目の前には小柄な男がいた。



藤堂「絵美…」



そう、藤堂だ。




あの日以来、藤堂とは一言も口を聞いていなかった。