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近藤「彼女が監察の胡桃沢 絵美です」



絵美「よろしくお願いします」



山南さんが"生きること"を決意した次の日。



私は伊東さんと対面していた。




伊東「何故こんな女が隊士に?ここは女人禁制のはずよね?」




伊東の発言にイラッとしながらも、ここで暴れれば近藤の顔に泥を塗ることとなるだろうから何とか堪えた。




近藤「彼女は局中法度が出来る前に入隊したので例外…ということになってます」



伊東「ふん。まぁ良いけど…あまり私に近付かないで下さないね」




な…っ…んだと…?!




伊東が退室したのを確認すると絵美は近藤に詰め寄った。





絵美「近藤さんっ!!!」



近藤「は、はい!!」





絵美の気迫に驚き思わず返事をした近藤。




絵美「何故あなたが参謀に敬語を使っているのですか?!伊東はあなたに敬語を使わないのに?!」




近藤「な、何故でしょうか…。でも彼は俺よりも頭が良いし…何より本物の武士だろう?」



絵美「あなたも本物の武士でしょう!!!」




近藤「っ!え…絵美〜〜〜(泣)」



絵美「はい、止まって」




絵美に抱きつこうとした近藤をすかさず阻止。




絵美「あとあの態度ね。胸糞悪ぃわ。大体平助と山南さんを死に追いやり、近藤さんの暗殺を企むとはいい度胸よね。あいつ……絶対に私がぶっ殺す」




絵美の決意を聞いた局長は"絶対に絵美を怒らせてはならない"と心に強く誓っていた。