しばらく放心状態だった高杉。





高杉「俺は…新しい世を見れるのか?」




絵美「史実通りに行けば見ることは出来ない」




ハッキリと言うと高杉はそうか…とだけ言い、瞳には絶望しか写っていなかった。




絵美「晋作、もしあんたが労咳にかからずに先の世で政治をやっていきたいのならこれから私の言う事を全て聞いて。晋作はまだ労咳じゃないからこれからの行動次第では予防出来る」





私のその言葉で高杉の瞳には少しずつ光が宿ってきた。




絵美「私が労咳から守ってあげる」






高杉「……………………



















頼むな」











そう彼はニッと笑って私に言ったんだ。





私は最初こそ、長州の奴等を警戒していたが今は心の底から信頼していた。




そう、やっと私は仲間だと認め、認められたんだ。