近藤「何故そうやって命を無駄にするようなことを言うんだ!!!生きたくたって生きられない奴がいるんだ!!」




近藤に頬を叩かれた。




絵美「私、身投げしたんです。そのまま私は死ぬはずだった。死ねるはずだったのに…。気づいたら布団の上で寝かされていたんです」



死ぬ直前を思い出し、思わず目に涙が浮かんだ。



沖田「何故そんなに死にたいんですか?」




絵美「私…未来で学校…じゃなくて寺子屋?でいじめをうけていたんです」




藤堂「いじめ?」




絵美「…嫌がらせ?ですね」





土方「何故そのいじめにあってたんだ?」




絵美「友達の想い人が私に恋仲になってくれって言ったのが知られて…それで…毎日殴られたり、蹴られたり…物を取られたり…。限界だったんです…」



永倉「んなの、ただの妬みじゃねえか!」


近藤「…辛かったな…」



土方「だが、まだ未来から来たという証拠がねえ。それにその髪の色…異人じゃねえよな?」




異人って確か外国人のことだよね。



絵美「違います。私は純粋の日本人です」



土方「じゃあその髪の色は何だ?」



絵美「未来ではある薬を髪に塗れば色を変えられるんですよ。私は黒髪が嫌で金髪にしちゃいました」



藤堂「女はやっぱ黒髪美人と言われるように黒髪が1番だろー!」



絵美「(ギロ)何か?」



藤堂「…何でもありません」


絵美「ま、時間が経てば髪も伸びて黒髪に戻りますから」



原田「えっ、戻っちまうのか?」




絵美「薬をつけているのは今ある髪だけで、これから伸びてくる髪は元の色に戻ります」




永倉「良い色なのにな~」




藤堂「いや、だから黒かm……、ごめんなさい」



あの魁先生と呼ばれた藤堂平助を目で黙らせた絵美は何者なのだろうかと誰もが思っただろう。




金髪を気に入ってくれる者もいれば気に入らない者もいて反応は様々だった。